連続した生命を辿った。
星の束、流れでる流線、
自転車で夜を駆ける妄想をする。
一緒に過ごす宇宙人の友達は居ない。
進むたび車輪が地面に沈み込んで、
からからと乾いた音を立てて、前へ進む
時間が経つ、命はすり減っていく。
命が無くなっている。
いつからか、私は自転車に乗っていた。
転ぶ前に進む、一度進んだら戻れない。
倒れたら、立ち上がれず、足は棒になってしまった。
不可逆の下り坂を車輪が最高速度を保っている。
連続した生命を辿った。
星の束、自転車のカゴが揺れる。
長い長い夢の坂は続く。